19/2/13(最新版)

早速昨日の日記の日付を間違えた。あれは12日。これが本当の13日(最新版)です。

連休二日目。やるべきことはあるんですが、こないだの大阪で優先順位の高い順に手をつけると学んだつもりなんですが、今日も優先順位の低い読書からスタートしてしまった。

ハンス・ロスリング『ファクトフルネス』を大部分読み終えた。一言で言ってしまえば、私(私たち)の認識する世界は正しくない、偏見にまみれた世界'であるので、正しい世界を認識することはできませんがせめてファクト、データで認識の間違いの程度を低くしようぜ、という本。めちゃくちゃ読みやすいんだけど、データ(このデータすら日々変わりゆくのでいつまでも同じ状況と思うな)ではっきり私の勘違いを指摘してくれる本で、良い買い物だったと思う。

対象Aを正確に認識することなんてできなくて、あくまで自分の中の認識、対象A'でしかないんだぜって考えについては今よりは少し賢かった昔の私がぼんやりと考えていたことだった。昔の私は今よりは物を考えていて(思春期とか中二病のあれってなんだったんだろうね、ホルモンのいたずらか何かかな)、病的だった。今どうなってるかはまた数年後に振り返ることにする。話がズレた。

ファクトフルネスは、例えば私たちの中である程度共有されている考え方「世界はどんどん悪くなっている」は間違いであることをファクトで示している。電気にアクセスできる人は2014年時点で世界人口の85%、安全な飲料水にアクセスできるのは1980年には58%だったが2016年には88%、乳幼児死亡率(5歳までに亡くなる割合)は1800年には44%だったが2016年には4%。ファクトを見ると確かに世界は良くなっていて(ハンスは「状況は悪いが、良くなっている」と表現する)、私のぼんやりとした世界に対する認識が、かなりの部分アップデートされていないと気づかされる。思っていた以上に良くなっている。

これは、一つ例として原因を挙げれば「良いニュースは稼ぎにならないから」で、それで悪い、キャッチーなニュースばかり偏向報道するメディアを批判することもできるけれど、ハンスはおおもとの原因を私たちの習性(10個の本能)にあるとし、かつその本能を否定したりはしない。本能を理解してうまく付き合っていこうぜ、と提言するに留めている。あくまで自分自身を、10の本能に惑わされる自分自身の世界の捉え方を批判的に捉えよ、と。飽きたのでこの話は終わり。日記が日記でなくなっている。書評を書きたいわけでも価値がある文章を明日の私に残すつもりでもないんだった。

あとちなみにメディアの悪徳イメージが染みついているけれど、実際の近頃の報道はどうなってるんだろうね。そういうとこもファクトで見ていけってことなんだろう。厳しいなあ。